うつ病と人間ドックの関係

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内科医療渋谷

精神的な病気は人間ドックでは診断出来ない、と言われています。確かに、心身症のような心の病が体の病も引き起こしているようなケースでなければ、体の検査をしても精神的な病気を患っているかどうかは判断出来ません。しかし、ある検査数値を見れば、もしかしたら「うつ病の疑いがあるのではないか」などのスクリーニング(ふるい分け)に役立つこともあります。例えば、うつ病では「コルチゾール」という副腎皮質から分泌されるホルモンの量が増えます。

コルチゾールは糖代謝・たんぱく質代謝・脂質代謝・電解質代謝・骨代謝・各種免疫機構にも関係しているホルモンで、生命維持に不可欠です。コルチゾールはストレスホルモンという別名がありますが、これはストレスを受けた時に分泌量が増加することからきています。人間ドックでコルチゾールの値を調べるには、午前中の8~10時に採血を行います。これはコルチゾールが日内変動と言って、朝赤く、午後~夜は徐々に下がっていくためです。

その他、24時間蓄尿を行い、尿中に遊離しているコルチゾールを調べて、日内変動に関係なく検査ができる方法もあります。基準値は血中コルチゾールが4.0~23.3ug/mlで、尿中コルチゾールが26.0~187.0μg/日です。コルチゾールの値が高いからといって必ずしも精神的な病気の有無がわかるわけではありませんが、最近なんとなく気持ちに違和感があるという人は、人間ドックの数値をもとにして医師の判断を煽ってみると安心です。

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